こんにちは、Bee Quick東松山店の鈴木です。
筋力トレーニングを行う際にはいずれの種目においても、それぞれに意識をするべき筋肉💪があります。
ダンベルカールなら力こぶである上腕二頭筋、ベンチプレスなら胸に位置する大胸筋といった具合に、動作そのものだけではなく、いかにその部位を意識的に使い疲労させるかが筋力トレーニングの効果を得るカギ🔑となっています。
ところで上で挙げた二つのトレーニングには、直接的に関与しないものの欠かす事の出来ない筋肉がもう一か所💡あります。
ダンベルカールなら二の腕に位置する上腕三頭筋、ベンチプレスなら脇の下から背中の下部に広がる広背筋がその筋肉にあたります。
この二つの筋肉はそれぞれのトレーニングにおいて、拮抗筋と呼ばれる筋肉になります。
今回はこの拮抗筋について、またこれを鍛える事によるメリットを紹介致します。
主導筋と拮抗筋
それぞれの種目において目的とされる筋肉、つまり収縮する事でその種目で主として力を発揮する筋肉の事を主導筋と呼びます。
この時、主導筋が収縮するのと対をなす形で反対側の筋肉が伸長し脱力状態となりますが、この筋肉の事を拮抗筋と呼びます。
具体的にはダンベルカールにおいての上腕二頭筋(力こぶ)が主導筋、反対側にある上腕三頭筋(二の腕)が拮抗筋となります。
また、この関係性は種目によって真逆🔄となり、トライセプスキックバックの様な二の腕を収縮させる種目においては上腕三頭筋が主導筋、上腕二頭筋が拮抗筋となります。
拮抗筋を鍛えるメリット
某大学の研究📖では拮抗筋の疲労が主導筋の筋出力の向上に影響すると結論づけられています。
この事から、主導筋と拮抗筋の関係にある筋肉を互いにトレーニングすることによって、双方においてのトレーニング効果を高めることが出来るとされています。
また、主導筋の活動中、拮抗筋は脱力状態にある事を利用し、それぞれを主導筋とする種目を交互に行ったり、またはインターバルを設けずに連続して行うスーパーセット法というトレーニングを行う事が出来ます。
例えば二頭筋を鍛えるトレーニングを行った後すぐに三頭筋を鍛える場合、トレーニングをしながらも二頭筋にしっかりと休息状態を作ることが出来ます。
これらのトレーニング法は全体的なインターバル時間⌛を短くする事が期待できるので、より少ない時間で効率的にトレーニングを行える点がメリットとなります。
この他にも双方を満遍なく鍛える事によって、単純に見た目も良く🙆なりますし、筋肉量による姿勢のバランスや、それぞれが関与する関節への負担の影響なども改善する事が出来ます。
どうしても筋力トレーニングをしていると鍛えたい部位に意識が集中してしまいがちですが、一度今まで意識を向けていなかった部位もトレーニングを行ってみてはいかがでしょうか?
一見背中が関係なさそうな胸の種目「ベンチプレス」においても、広背筋の筋肥大の影響からフォームの安定感が増し、パフォーマンスが向上したというケースもあります。
トレーニングに新しい刺激が欲しい、または全体的なトレーニング時間やルーティンを見直したい方など、是非とも主導筋と拮抗筋を意識したトレーニングメニューを組んでみて下さい。